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NATURAL BEAUTY BASIC - サンエー・インターナショナル [CMレビュー]


サンエー・インターナショナル
『Playful girl - NATURAL BEAUTY BASIC』
( 2012年 )
          Company site  / Commercial site  / Wikipedia          

先週初めて目にして釘付けになり、何度もリピートして見てしまったCMです。100回ぐらい(^^;
私は「セカチュー」以来の長澤まさみウォッチャーなのですが、
数年前までの彼女の芝居には、どうしても堅さというか無理をしている感じがあったのは否めないところで、
わかりやすく言えば、芝居と精神が一致していなかったといったところでしょうか。

それがここ数年の彼女は、肩の力の抜けた無理のないお芝居を見せてくれるようになっていて、
現在フジテレビで放送中の『高校入試』を観て、「おっ」と思った人も少なくないのではないでしょうか。
以前のまさみちゃんはどちらかと言えば役に追いつこうとしていたところがあって、余裕がなかった印象がありましたが、
本作の彼女は最初から役と対等に向き合っていて、その上で役を支配しようとしているような印象を持って観ています。
全然無理なんかしていないし、堅さもなくて余裕があるから、その分「余白」が表現できるようになっていて、
演じているキャラクターやひとつひとつのお芝居に奥行きが出るようになってきました。

前置きが長くなりましたが、私はこのCMを見て、長澤まさみは今まさに何かから解き放たれたんだと思いました。
背負っていた重石を下ろして、迷いを払拭して、ようやくありのままの自分を表現できるようになったんだと思いました。
このCMの中の長澤まさみは、
ひとつひとつの動きや表情に清々しいほどの生気を湛えています。
我々は今、表現者としての自信に満ち溢れ、自分の生き方に迷いも気負いもない素敵な大人の女を目の当たりにしています。

関連記事 : 雲の向こう - 井手綾香 (2011-06-16)


タグ:長澤まさみ
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ボスポラス海峡トンネル - 大成建設 [CMレビュー]


大成建設
『ボスポラス海峡トンネル』篇
( 2011年 / コミックス・ウェーブ・フィルム )
監督:新海誠 音楽:熊木杏里 出演:黒川芽以

          Company site  / Commercial site  / Wikipedia          

CMに一瞬にして目を奪われてしまったのはいつ以来だろう。 
こんなに美しい背景を描けるクリエーターは世界にただ一人しかいません。

新海誠監督の作品は最新作を除いてすべて拝見してきていますが、
正直なところ、どの作品もストーリーにはいまひとつ共感できませんでした。
しかし、その繊細な映像と視覚に訴える何かは、それを補って余りあるものだったし、
むしろ「新開誠的青春物語」でこそ、この映像表現は生きてくるのかもしれません。

本編においても、前半部分のハイジャンプの練習シーンは、
いかにも新海監督という青春モチーフであり、不意に目に入った主人公の頭上に散る桜の花びらを見て、
私はすぐにこれが新海アニメであることに気が付きました。そして身を乗り出してじっくりとこの30秒間を堪能し、
その後すぐに大成建設のHPを訪れ、もうすでに10回以上このCMを繰り返して観ています。

 「あの頃、飛べなかった1メートル65センチを、今、海底60メートルで思い出す。
 トルコ150年の夢。アジアとヨーロッパをつなぐ海峡トンネル。
 どんな時間もどんな彼方も、私は今度こそ絶対に越えるんだ」

常に高い壁、困難な目標に挑戦し続けるのは、ハイジャンプも海峡トンネルも同じ。
青春時代に成し遂げられなかった自分の目標は、今もっとずっと大きな舞台にある。今度こそ絶対に越える。
黒川芽以ちゃんの毅然とした声は、観るものに企業が掲げる理念をしっかりと植え付けます。
人目を引くキャッチーな映像と力強いメッセージ・・・すばらしいCMだと思います。

こんなに大きな現場に本当に女性の現場監督がいるんだろうか、
なんて考えてしまいましたが、CMとなると、やっぱり女性が主人公の方が目を引くし、映えますよね。
新海アニメに登場する女性(女の子)はあまり好きにはなれないのだけれど、このCMの主人公は大好きだなぁ。

関連記事 : 秒速5センチメートル (2009-10-13)


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最後の10完歩 - JRA [CMレビュー]


JRA(日本中央競馬会)
『 最後の10完歩 』
( 2011年 / 博報堂 )
演出:岡田隆 音楽:小田和正「woh woh」 出演:武豊、シルバーウルフ

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JRAは、ギャンブルという要素が先行しがちな「競馬」というものに対するイメージ戦略として、
馬券を売るための商品広告とは別に、2000年より「ブランド広告」を積極的に展開しています。
JRAのブランド広告はとても美しいものが多くて、毎年楽しみにしているのですが、
それらの歴代のCMの中でも間違いなくもっとも美しく、もっとも完成度が高いのが本作ということになります。

このCMは、2001年に「最後の10完歩」と銘打って通年で展開されたCMを再編集したもので、
2001年のものよりもジョッキーの美しい騎乗姿勢が余すところなく見ることができます。
このような映像は、競馬ファン、もっと言えば競馬サークルの中にいるプロでも目にしたことがなかったもので、
競走馬が走るときの躍動感やジョッキーの騎乗姿勢の美しさに多くの人が目を奪われました。

武豊という人は日本でもっとも有名な騎手ということになると思いますが、
同時に中央競馬で一番勝っている騎手であり、様々な記録にその名を刻む日本競馬界の至宝とも言うべき方です。
そして、このCMを見た誰もが、武豊が日本一美しい騎乗フォームのジョッキーであることを確認したのでした。
ぜひ注目していただきたいのが、ジョッキーの腰の位置で、
時速60km以上で疾走する馬上にあって、まったく上下動がないのは驚くべきことです。

馬の「完歩」とは、最初の前肢が接地してから次にその前肢が接地するまでのことで、
レース時に競走馬が1完歩で進む距離は7~8メートルにもなり、
名馬と呼ばれる競走馬はこの1完歩の距離が大きいと言われています。
記憶に新しい三冠馬・ディープインパクトは、200メートルを24完歩で走ったそうです。
この数字に基づいて1完歩で進む距離の平均を計算すると、およそ8.3メートルとなります。

競馬における「最後の10完歩」とは、すなわちゴールまでの100メートル弱(時間にするとおよそ5秒)となり、
競走馬が最後の力を振り絞ってトップスピードに到達する瞬間です。
サラブレッドの四肢が順番に大地を蹴って屈伸を繰り返し、1完歩ずつ確実にゴールへと近づいていく・・・
これが競馬の本質であり、真実というわけです。

(2011/04/15追記)
このCMに登場する馬を検索して訪れてくれる方か多いので補足しておきます。
この馬は、1996年日高産の牡馬で、シルバーウルフという名で競走馬登録されていました。
中央競馬未勝利に終わり、引退後はJRA競馬学校に在籍していたそうです。
お父さんは、タマモクロスと聞けば納得です。雄大な馬格と美しい芦毛は父譲りなんですね。
http://db.netkeiba.com/horse/1996105430/

 Logo_YouTube.png「最後の10完歩」完全版
 Logo_YouTube.png「最後の10完歩」2001年版
 Logo_YouTube.png「最後の10完歩」メイキング

 
ディープインパクト 伝説の若駒ステークス
(2005年1月22日 京都競馬場)


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ふたりの365日・夏 - NTT東日本 [CMレビュー]


NTT東日本
『ふたりの365日・夏』
( 2010年 /NTTアド= 電通テック=TUGBOAT )
クリエイティブ・ディレクター:岡康道 音楽:Mr.Children「365日」 出演:新垣結衣、中村蒼

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今回取り上げるのは、NTT東日本の企業CMです。
このCMが好きというよりも、ただのガッキー好きの可能性もありますが、、、(^^;

新垣結衣ちゃんは、NTT東日本のCMでは、
「フレッツ・光」のCMキャラクターを長らく務めていましたが、今月から企業CMにも登場。
東京メトロのCMでも感じたことですが、彼女はこの種のブランディング広告には適任の女優さんだと思います。

新垣結衣ちゃんが同世代の女優さんの中でもちょっと独特な点は、
そのお芝居が「小手先の自己主張」をしないところで、
そのナチュラルさは、時に「無表情」と捉えられたりもするわけですが、
そんな「たたずまい」の中から生まれる感情表現は、とても説得力があったりします。
その意味では「コード・ブルー~ドクターヘリ緊急救命」の白石恵というクールな役柄はとてもハマリ役だったと思います。

このCMは、前回紹介した東京メトロのCMと同系統の企業CMとなりますが、
近年、何気ない日常に寄り添う企業のブランドイメージというものを表現するCMが増えてきています。
私は、この種のCFでは、映像の細部への思慮が行き届いたとても繊細な演出が要求されると思っています。  

このCMの前半部分では、共演の中村蒼君と併せて、ふたりの「無表情」が徹底して描写されていきます。
この「無表情」は、都会で暮らす一人暮らしの若者の日常をリアルに表現するもので、
駅のホームで食べるメロンパンとか、狭いアパートの部屋にある一人の食卓の風景といったものには、
寂しいですけど確実に存在する「無機質な都会」という社会風刺みたいなものが込められているような気がしています。
個人的には学生時代を思い出して、ちょっと身に詰まされる想いもありました。

 2010080702.jpg 

しかし、その印象は最後の5秒で劇的に転換します。
パン屋さんでパンを買う、というもうひとつの日常の中に、それまでになかった「表情」が生まれるわけです。
二人の目が合った瞬間に生まれるそれぞれの「表情」がとても魅力的に映るのは、
前半部分で徹底して描写された「無表情」との落差であることは間違いのないところでしょう。
そして、二人の目が合ったときの新垣結衣ちゃんの表情がとてもナチュラルで、
その芝居をしていない、媚びていない感じが企業イメージを好印象に導いていると思います。

 2010080701.jpg 

このカット一発でその印象をガラリと変える演出はとても巧みなもので、
ご覧のとおり、すごく微妙な表情の変化なんですけど、その変化を顔寄りではなくて、
あえてこのサイズで撮ることで、押し付けがましくないさわやかな余韻を残してくれます。
そして、この微妙な変化がもたらす余韻は、新垣結衣ちゃん独特の存在感でこそ為せる表現だったと思います。

私がディレクターなら、たぶんこのカットは「顔寄り」にしちゃってたと思います。
だってガッキーなんだもん、フェイスショットでまとめたいと思うのが人情でしょう、、、(^^ゞ。

関連記事 : 東京メトロ 『TOKYO HEART つながる瞬間』


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TOKYO HEART つながる瞬間 - 東京メトロ [CMレビュー]


東京地下鉄株式会社
『TOKYO HEART つながる瞬間』 
( 2010年 / 風とロック=博報堂=ロックンロール食堂=SPOON )
ディレクター:箭内道彦 音楽:高橋優「福笑い」 出演:新垣結衣

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大好きなCMです。
東京の地下鉄を運営する東京地下鉄(通称:東京メトロ)のCMで、
一昨年あたりから、「TOKYO HEART」というキャッチコピーとともにシリーズ化されています。
商品広告ではない、いわゆる企業PRのためのブランディング広告で、
「人と人をつなぐ存在としての地下鉄」という企業イメージをさわやかな映像で表現しています。 

CMディレクターは、現在NHKの『トップランナー』という番組でMCを務めている箭内道彦(やないみちひこ)さんです。
番組ではゲストにとても面白い切り口で質問をなさる方で、いつも感心しているんですけど、
このCMはどちらかというと正攻法なので、ちょっと意外な感じもしています。

わずか1分間(テレビでは主に30秒)のCFですけど、全体から細部までのセンスが個人的にすごくハマってます(^^)。
まずは、ロケーションに神楽坂の裏路地を選ぶセンスに感服。
そして、有楽町線の車内で、となりの母娘と自然に心がつながる風景・・・
銀座でおじいちゃん、おばあちゃんと待ち合わせ・・・原宿でデートする高校生・・・
どれもほんの数秒のカットなのに暖かいものが心にしみてくるのは、映像マジックだと思います。

 2010051504.jpg2010051503.jpg 

個人的には新垣結衣ちゃんが着ている花柄ワンピースとピンクのカーディガンにもっともハマってます(^^ゞ。
昨年までは宮﨑あおいちゃんがCMキャラクターを務めていましたが、今春からは新垣結衣ちゃんにバトンタッチしました。
CMそのもののテイストはそのまま踏襲していますが、キャラクターが変わるだけでずいぶん印象も変わるものです。
宮﨑あおいちゃんの花が咲いたような笑顔も素敵でしたが、新垣結衣ちゃんはナチュラルな笑顔が魅力的です。

恋するマドリ』(2007年 シネカノン=オフィス・シロウズ)でも触れましたが、
新垣結衣ちゃんは、たたずまいの強烈な存在感とそれでいて自己主張しないお芝居のギャップが最大の武器で、
そんな彼女の魅力がこのCMのテイストに見事にマッチしているような気がしています。

関東ローカルのCMだと思うので、全国の方に知ってもらいたくて、珍しくCMを取り上げてみました(^^)。

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

ガッキーつながりで映画のお話も。
楽しみなのが、今年8月公開予定の『ハナミズキ』(東宝)。
一青窈さんの楽曲を映画化しようという試みはTBSにしては気が利いてるし、
とりあえず「誰も死なない」正攻法の恋愛映画のようなので、
純粋に女優さんの魅力を堪能できるような映画になってると嬉しいです。
TBSでは「まだ」失敗していない土井裕泰監督と
登場人物の心情の機微を丁寧に描く吉田紀子さんの脚本なので期待できると思います。

関連記事 : NTT東日本 『ふたりの365日・夏』篇 (2010-08-07)
(P)ハナミズキ (2010-08-16)
ハナミズキ (上) (2010-09-01)
ハナミズキ (下) (2010-09-05)
福笑い - 高橋優 (2011-02-05)


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