So-net無料ブログ作成
検索選択

(10-2)流れ星 [ドラマレビュー]

流れ星 完全版 DVD-BOX

[ DVD-BOX ]
流れ星 完全版

( ポニーキャニオン / ASIN:B0045UADVM )

『 流れ星 』
最終回
( 2010年 フジテレビ 公式サイト
演出:宮本理江子 脚本:臼田素子、秋山竜平 出演:竹野内豊、上戸彩、松田翔太、北乃きい、稲垣吾郎

宮本理江子監督の演出といえば、『101回目のプロポーズ』(1991年)における「僕は死にましぇーん!」のシーンが今もって語り草となっていますが、このシーンを今拝見すると、長回しのショットを巧みに切り返していて、あの時代にあのような撮り方をしているということに改めて非凡なセンスを感じずにはいられません。80年代後半から90年代初頭というのはドラマ演出の黎明期であり、テレビドラマに映画のような芸術的センスは必要ないという暗黙の認識が作る側にも観る側にも存在していたし、実際、この当時『東京ラブストーリー』(1991年)などの演出を手がけていたフジテレビの永山耕三監督は、この時代のドラマはただカメラを回していただけだった、と述懐していらっしゃいました。そんな中で、この『101回目のプロポーズ』は、脚本が野島伸司氏ということもあるし、演出的観点から見ても今でも十分に鑑賞に堪えるだけのクオリティを有していると思います。

ご覧のとおり、「俳優さんのお芝居を撮っている」のです。これは当たり前のことなのですが、これを忘れてしまっているディレクターが本当に多いというのが、近年のテレビドラマに対する私の率直な感想です。俳優さんのお芝居を「ただ撮る」ということは、映像作家と呼ばれる人たちにとっては、とても怖いことなのかもしれません。果たしてそれだけで見ている人に伝わるのか?そういう疑心暗鬼が監督を技巧に走らせ、映像に過剰な手心を加えさせるのかもしれません。

そんな潮流の中で、この『流れ星』が肝の据わった正攻法の演出によって俳優さんのお芝居のポテンシャルを最大限に引き出し、登場人物の心情や物語の情感を映像に刻み付けることに成功しているということはこれまでも強調してきました。なぜそんな当たり前でありながら困難な芸当ができたのかといえば、そこに監督と俳優さんの信頼関係があればこそのものだったと思っています。以前にも書きましたが、できる人のお芝居を切り刻むことほど野暮なことはないわけで、平気でそんなことをできる監督がいたとしたら、それは俳優さんのお芝居を信用していないか、あるいは俳優さんのお芝居を信じて撮ることで生まれる効果があるということを知らないからでしょう。

本作のチーフディレクターである宮本理江子監督は、冒頭でも触れた非凡な映像センスをベースとして、そこにドラマ演出の原点に立ち返った手法をこのドラマに持ち込み、大成功に導いてくれました。私は宮本監督の作品を十数年前から拝見させて頂いていますが、本作はそのキャリアの集大成と言ってもいいのではないかと思うようになっています。ここからは私の勝手な推察ですが、宮本監督をそのような原点に立ち返らせたのは、俳優の故・緒形拳さんだったのではないかと考えています。

2010122501.jpg宮本監督のこのドラマ以前の直近作は『風のガーデン』(2008年)で、これは緒形拳さんの遺作ということになります。このドラマでとても印象深かったのが、死期を悟った中井貴一さん演じる主人公が、絶縁状態にあった緒形拳さん演じる父と6年ぶりに親子の会話をするシーンです。これが10分近いシーンをおそらくカット割なしの一発撮りをしていて、複数のカメラでお二人のお芝居を余すところなく撮っているわけです。テレビドラマでこんな演出に出会えるとは思ってもみないことだったので、強烈に印象に残っています。

この映像にお二人のお芝居とともに映っていたのは、そこに張り詰める「空気」でした。この空気とは、監督が作り出したものではなく、紛れもなく名優のお二人が生み出したものであり、誤解を恐れずに言えば、監督がやったことは「この撮影手法を選択した」ということでしかないわけです。そして、この長いシーンで緒形拳さんの肩にトンボが止まっていたのは本当に奇跡であり、このことはここで言う「空気」を象徴するものだったと思っています。私は、俳優さんのお芝居を素直に撮ることで映し出され、表現されるものがあるということをこんなにも実感した経験はなかったし、あの空気感を撮ることこそが映像表現の真髄だと思うようになりました。

映像作家ならば、この緒形拳さんのお芝居が生み出した「空気」をもう一度撮りたいと思うのは当然のことだと思います。そして、宮本監督がこの『流れ星』において、竹野内豊さんと上戸彩ちゃんのお芝居が生み出す空気をしっかりと映像に刻み付ることに成功したのは、ご覧になられたとおりです。前置きが長くなりましたが、以上のような観点から、最終回のラストシーンの演出を振り返るつもりでおります。

主演のお二人のお芝居が何らかのプラスアルファを生み出す下地として、展望台にクラゲの水槽を持ち込み、このドラマを締めくくるのに相応しい場面設定を作り上げてくれた作り手のアイデアをまずは賞賛しなければならないでしょう。ライティングを抑えた展望台の中、漂うクラゲに囲まれてたたずむ二人の姿は、それだけで非日常であり、これが演じている二人の感情表現に及ぼす効果は決して小さくはなかったでしょう。その結果として、このラストシーンに独特の「空気」が生まれ、それが映像に刻まれていたのは間違いありませんが、もう少し具体的に言えば、健吾と梨沙のこのシーンならではという「一瞬の表情」を切り取ることに成功しているところが演出的効果だったと思います。

  A
2010122502.jpg
  B
2010122504.jpg

まずは、1年ぶりに二人の目が合った瞬間です。クラゲが漂う水槽越しに二人の表情を捉えるショットはこのドラマの演出を象徴するとても美しい絵であり、二人の微妙な表情の変遷を水槽越しに20秒ほどもかけてじっくりと押さえる演出はこのドラマならではのものということになるでしょう。そして、これがラストカットに繋がっていきます。

最初にこのラストシーンを観たときは、最後のカットは梨沙の「どっち?」から始まっているものだと思っていたのですが、何度も観ているうちに、もっとずっと前、梨沙の「何で来たんだよ」から始まり、最後まで6分近くも切っていないのではないかと思い始めています。このカットではおそらく少なくとも4カメを使用しており、相当周到な準備が必要だったと思います。このシーンのカメラリハーサルは数時間を要したのではないでしょうか。そして、この長いカットを一発撮りで決めようというのですから、主演のお二人のお芝居への集中力は、我々の想像を絶するものだし、だからこそ生まれたものがあったということは、我々が目にしたとおりで、これは厳然たる事実ということになります。このような撮影手法を選択できるのは、監督及びスタッフと俳優さんの間に強い信頼関係があればこそだったということをもう一度確認しておきます。

なぜ数分間にも及ぶカットを企図し、ひとつのカットにここまでの労力をかけるのか?それはもちろんこのドラマを締めくくる最重要のシーンだからということになりますが、それに加えて、私は健吾と梨沙それぞれの、この「一瞬の表情」を捉えるためだったと考えています。

  C
2010122506.jpg
  D
2010122507.jpg

Cのショットは前回も触れた梨沙の「それ前に聞いた」という言葉が意味するところに気が付き、健吾の迷いが消えた瞬間の表情ということになります。この直後に健吾は「梨沙・・・」と呼びかけます。Dのショットは健吾に抱きしめられて再度の「帰ろう」を聞いた梨沙が、その表情を弛めた瞬間の表情ということになります。これでそれまでの緊張を解いた梨沙は「うん」と頷き、ようやく安心したように大粒の涙を落とすのです。これらの表情は演じている竹野内豊さんと上戸彩ちゃんの内なる感情が巡り巡った末に生み出されたものであるということは言うまでもないでしょう。

もっとも「一瞬」ということで言えば、我々はこのシーンで次々と移り変わる二人の表情を無数に目にしているわけですが、これらは監督が狙って撮れる表情ではなく、数分間のカットが巧みに構成されることによって、演じているお二人の感情の奥深いところから湧き出てきた表情であり、それが生まれるまでの「流れ」を絶たないからこそ得られたものだと思います。そして、健吾の絞り出すような「帰ろう」、それに対する梨沙の「うん」は、これもまたこの空気の中でこそ生まれる声のトーンで表現されたものであり、もはやこれは台詞とかお芝居といったものを超越したところにあるものだったと思います。

最後にこの名シーンを巧みに盛り上げてくれた隠れた演出に言及しておきたいと思います。このドラマに主題歌をベースとしたいわゆるタイトルバックが存在しなかったのは、演出的観点から言えば特筆すべき事実であり、これによって獲得したおよそ2分弱の尺を俳優さんのお芝居の余韻に回すことができたということには、準備段階での宮本監督の判断があったと思います。そして、このドラマがタイトルバックがないことを逆手にとって、スタッフ・キャストのクレジット表示を本編を盛り上げるために巧みに利用していたということにも触れておかなければならないでしょう。

以前、このドラマの主題歌の使い方という観点から第2話のラストの演出を取り上げたことがありますが、この第2話のラストでは主題歌と同様、本編の終わりから逆算した形でクレジット表示が始まります。このゆっくりと静かに表示されていくクレジットから我々は何を感じ取るでしょうか。物語の「終わり」だと思います。このときのラストでは主題歌とクレジット表示がいったん終了してから、次回への繋がりと広がりを予感させるシーンをもうひとつ用意しており、この「終わる」という感覚からの転換こそが、演出上、劇的な効果を生み出していたということになると思います。

2010122508.jpg最終回ではこのクレジット表示がどのタイミングで始まったのかというと、なんと21:40です。単純に数字だけを見れば早すぎるということになるわけですが、重要なのは本編上でのタイミングです。クレジットが導入されたのは、梨沙が健吾を追いかけようと店を飛び出したポイントでした。これは物語が動き、一気に収束していく基点であり、併せてOST「流れ星」が始まることによって、「いよいよ終わる・・・」という感慨を否応なく我々に強要するのです。クレジットが終了したのは、二人があの「約束」に思いを巡らしたポイントで、ここから仕切りなおすようにラストシーンが始まるのは、第2話と同じということになります。あの次々と静かに現れるクレジット表示とこのドラマを象徴する音楽をもって、我々の気持ちを確実に盛り上げ、あのラストシーンへのつなぎとしてしまう演出には脱帽するしかありません。

このドラマの演出を映像演出以外の観点から振り返ると、タイトルバックの割愛、それによって生まれた尺の活用、またそれに基づく冒頭、終盤のクレジット表示、そして次回予告、さらに最終回で言えば提供バックと、連続ドラマの常識をある部分では破り、ある部分では有効に活用するという前代未聞の試みが随所でなされています。このドラマは内容もさることながら、技術的な観点からも、今後業界的にはかなりの影響力を与えていくような作品になるのではないかと思っています。少なくともこのドラマを観ていない業界人は、かなりのもぐりということになってしまうのは間違いないでしょう。

次回、このドラマを総括する文章をもってまとめとしたいと思っていますが、今回同様、ちょっと専門的過ぎてあまり面白い文章にはならないかもしれません。年内の完成を目指したいと考えています。

関連記事 :(10-3)流れ星(2010-12-29)
(10-1)流れ星(2010-12-22)
(9)流れ星(2010-12-16)
(Rating)流れ星(2010-12-13)
(8)流れ星(2010-12-09)
(7)流れ星(2010-12-02)
(6)流れ星(2010-11-24)
(5)流れ星(2010-11-17)
(4)流れ星(2010-11-10)
(3)流れ星(2010-11-03)
(2)流れ星(2010-10-26)
(1)流れ星(2010-10-20)


タグ:流れ星
nice!(4)  コメント(11)  トラックバック(0) 

nice! 4

コメント 11

pika

こんにちは。ジャニスカさんのレビュー、楽しみにしていました。

見ている側が素直に感情移入できるのも、演技の流れを止めることのない演出があったからこそなんですね。

ラストシーンにクラゲがでてきたのは大方の予想通りでしたけど、水槽越しに見つめあったり抱きしめあったりする映像の美しさは想像をはるかに超えていました。最終回をみたばかりの時は「え?これで終り?」と驚きましたが、流星が再びまた2人を引き合わせ、クラゲが2人の変らぬ絆を再確認させてくれた、余韻の残る素敵なラストシーンだったと今は思います。

竹野内さんのことは昔から好き(ファン)でしたけど、このドラマは彼の俳優としての底力に気付かせてくれました。そしてそれがちゃんと視聴者に伝わるようにしてくれたのは、優れた脚本と俳優を信頼した演出があったからと教えてくれたのがジャニスカさんです。

ドラマを演出の面から深く考えてみるなんてこと今までしたことなかったので、新しい味わい方を教えて下さったジャニスカさんには本当に感謝です。

表現力のあるキャスト、キャストを信頼して演技を活かす脚本や演出をすることができるスタッフ、全てが揃ったときに生まれる奇跡のようなドラマだったと思います。

また次のレビューや他のドラマや映画のレビューも楽しみにしています!

by pika (2010-12-26 11:46) 

Sho

実は、このドラマは一回も見ておりません。
「101回目のプロポーズ」は、あらすじもキャストも、そして演出も、とてもよく出来た丁寧に作られた名作だと思っています。野島伸司氏はこの頃まだ駆け出しで、大多Pと話をしたとき、家まで帰る電車賃が無かったと読んだことがあります。
野島氏には、正直に言うと、「101回目のプロポーズ」のような作品をもっと書いてほしいと思っています。
実はここ数年、ドラマというものに対して、ほとんど希望をなくしておりました。
懐古主義ではないですが、かつての向田邦子氏、今もご活躍ですが山田太一氏、そして残念ながら亡くなりましたが野沢尚氏、この方がたのかかるような脚本があればと思っていました。
そして、かつての和田勉氏や深町幸男氏のような演出をする方が現れればいいと思いました。
たぶん割合で言えばずいぶん少なくなってしまったのでしょうが、「クライマーズハイ」や
「ハゲタカ」を見ると、まだいいドラマはあるのだと思えます。

ジャニスカさんのレビューは、ドラマをこよなく愛しておられることが伝わってくるように感じます。ジャニスカさんの人生にドラマが深く関わってきたのではないだろうかと、勝手に考えています。
そのものを深く愛していなければ書けない文章というのがあると思います。
これからも、いろいろなレビューを書かれていくことをとても楽しみにお待ちしています。
by Sho (2010-12-26 19:42) 

ジャニスカ

pikaさん、こんにちは~。
一番最初のレビューでは予断を持って言及したんですが、
やはり竹野内豊さんがこのドラマの脚本と演出手法の恩恵を最も享受できていたのは間違いないと思います。
竹野内さんの俳優としての実力は私も存じ上げていたつもりですが、本当に彼の「底力」というものを実感しましたよね。同時に俳優さんの実力を引き出し、それを生かすも殺すも演出次第だということも改めて実感しました。

「演出」と一口で言ってしまうと、
漠然としすぎていてとっつきにくいところがあるかもしれませんが、
演出とは「作り手の意図」と解釈してみるとわかりやすいかもしれません。
あるものを伝えたいから、こういう撮り方をして、
こういう見せ方をしているということを心の片隅に置いておくだけで、
映画やドラマというものは、本当に味わい深いものに昇華していくはずです。
作り手の意図を適確に読み取ることは、
その作品が表現し、我々に訴えたいテーマに近づくことにもつながります。

ちょっと講釈じみてしまいましたが(^^;、
このドラマが、すべてのスタッフ・キャストの確かに存在する「意志」の元に生み出された作品だということを
私のブログを読んで感じていただければ、本当に嬉しいです。
彼らがやってのけたプロの仕事とその志をもっと賞賛しましょう!≡(/^ー^)/"""

by ジャニスカ (2010-12-27 18:23) 

ジャニスカ

Shoさん、こんばんは~。
このドラマ、Shoさんには是非ご覧いただきたい作品です。
DVDの発売時期はまだ未定ですが、機会があったら手に取ってみてください。

私は「101回目のプロポーズ」放映当時、まだ中学生でして、最終回を観たのは覚えているんですが、
このドラマの面白さと、すごさを知ったのはもっとずっと後のことでした。
この当時の野島伸司氏のことは私もプロデューサーだった大多亮氏の著書を読んで存じ上げています。
この頃は、脚本家とプロデューサーの関係が本当に濃密だったんだと思います。
プロデューサーが脚本家を育てていたんですよね。
私は、近年のドラマの質の低下は優れたドラマプロデューサーがいなくなったからだと分析しています。
優れたプロデューサーがいないから優れた脚本家も育たない、これに尽きるような気がしています。

ただ、残念ながら野島氏はもう昔のようなドラマは書かないでしょう。
一度作家性を強めた脚本家がその歩みを止めて後退する事はありえないと思います。
また、「101回目のプロポーズ」は大多Pとのコンビだからこそ生まれたドラマだとも思います。

ちなみにこの「流れ星」を演出した宮本理江子監督は、
Shoさんが名前を挙げていらっしゃる脚本家の山田太一氏のご息女です。
昔はその演出からお父上の影響を直接的に感じることはなかったのですが、
近年の作風からは確実にお父上のDNAを受け継いでいることが窺えます。
その意味でも、Shoさんにはこの「流れ星」を強くおすすめしたいところです。

私はドラマをこよなく愛しているなんて思ったことはないんですが、
恥ずかしながら、おそらくそういうことになるんだと思います(^^;。
映画のレビューばかり書いていたのも、レビューを書きたいと思わせるドラマが少なくなったからで、
ご推察のとおり、そもそも私の原点はテレビドラマでした。
あるドラマを観て、どんな人がこういうものを作っているんだろうと思い始めたのが最初です。
普通は女優さんとかを好きになっちゃうんでしょうけど、
私の場合、クレジットの最後に登場する「演出」という方に興味を持っちゃったんですね(^^;。
学生時代から独学でテレビドラマの演出を勉強し始めて、今に至っています。
本当はこれを仕事にしたかったんですけどねぇ、、、
趣味になっちゃいましたけど、これからもドラマを観る時間を大切にしたいと思っています。
この「流れ星」のようなドラマに出会ってしまうとそういう想いをさらに強くしてしまいます。
ドラマが好きでよかったなぁって。。。(^^)

作り手の気持ちもちょっと知っている視聴者(観客)というちょっと変わった立場で、
これからもレビューを書いていきたいと思います。よかったら見守ってやってください(=´ー`)ノ。

by ジャニスカ (2010-12-27 18:27) 

サンタ

ジャニスカさんこんばんわ。

 「風のガーデン」見ていました。いいドラマでしたね。

 緒方拳さんと中井貴一さんのシーンは良く覚えています。緒方拳さんからのラストメッセージとも思える演技でした。見ていて辛かったのを憶えています。

 緒方拳さんと竹野内さんは「瑠璃の島」での共演がありました。緒方拳さんは本当に素晴らしい俳優さんでした。竹野内さん始め共演した俳優さんたちに大きな影響を与えたことは確かですね。

 父と息子と言えば竹野内さんの主演ドラマ「サイコドクター」ではいかりや長介さんとの最終回が忘れられません。 あの時の竹野内さんの涙の演技は本当に素晴らしかったです。

 緒方さんやいかりやさん等の素晴らしい先輩とお仕事をすることによって得るものは大きいのでしょうね。

 もう一つ「優しい時間」と言うドラマがありましたが、これは宮本監督では無かったですか?うる覚えなので違うかも知れません。 大分前のドラマですがやはり静かな時間の流れ方が好きでした。

by サンタ (2010-12-28 20:19) 

テンコ

ジャニスカさん、こんばんは!
>俳優さんのお芝居を撮っている」のです。これは当たり前のことなのですが、これを忘れてしまっているディレクターが本当に多いというのが、近年のテレビドラマに対する私の率直な感想です.

なるほど~~。過剰な演出といいますか、俳優さんが実力あろうとなかろうと、最近のドラマは、カメラを激しく動かしたり、短いカットでつなげたり、色んなことをしていますね。
個性的なドラマでは成功してたのもあると思いますが、目まぐるしくて疲れるのが多いなァ、というのが最近の日本のドラマの感想でした。結局、はまれず、感情移入できないので、観るのをやめていたのでした。

少し前、70年代の「白い巨塔」を借りてきて観たのですが、画面が落ち着いていて、とても心地よく感じました。昔のドラマの撮り方は、確かに、お芝居をしてる役者をじっと撮るだけって感じだったのでしょうか。

「101回目のプロポーズ」のこの有名なシーン、そうですか!ずっと切らずに撮影されていたんですね。あらためて観させてもらいましたが、一気に引き込まれました。

「流れ星」の水槽越しに見つめあうシーンもその前からずっとカットなしで?そうですか~。そう思ってもう一回観てみたくなりました。
「流れ星」は役者さんの演技を信頼して、お芝居に集中させていたことで、観ている我々もいっそう画面に釘付けにされたのでしょう。
役者じゃないからわかりませんが、短いカットばかり撮って撮影してたら、集中力も減ってしまうはず。
今までは竹野内さんの演技が上手いとかあんまり知らなかったんですが、このドラマを見て、すごいいい役者さんになったなとわかりました。

エンドクレジットの出方が早いな…と漠然と思っていたのですが、ジャニスカさんの解説でよーくわかりました。すごいですね。このドラマ。
「風のガーデン」は観ていませんでしたが、今度観てみてみようかなと思います。
by テンコ (2010-12-28 23:24) 

めい

ジャニスカさん、初めまして。
ジャニスカさんの文章にふれ、さらに深く「流れ星」のドラマが理解できた思いです。
感謝しています。ああそうだったのか、私ではそこまで気付けなかったと思うことがいっぱいでした。これまでのジャニスカさんの努力に脱帽です。これからも、自分の「理解力」磨きのため、学ばせてくださいね。ありがとう。

by めい (2010-12-29 17:35) 

ジャニスカ

サンタさん、こんばんは~。
「風のガーデン」は本当に素晴らしいドラマでした。
緒形拳さんもこの作品が遺作になったことを喜んでいるのではないでしょうか。
そして緒形拳さんがその人生で培った役者としての魂のようなものを
あのシーンからつぶさに汲み取れることを我々は喜ばなければならないと思います。
私自身もあのシーンを観て涙が止まらなかったし、
中井貴一さんの涙にも役柄を超越したものを感じてしまいました。
そう考えると、サンタさんがおっしゃられるように、俳優さんの人生において、
共演者から得られるものは本当にかけがえのないものなんだと思います。
竹野内豊さんのキャリアを振り返ると、素晴らしい共演者に恵まれたのは間違いないと思います。
そのような共演者からの得たものの積み重ねが
いよいよ竹野内豊さんのお芝居に現われてくる時期に来ているんだと思います。
本当に今後も目が離せない俳優さんです。

「優しい時間」にも宮本理江子監督は参加されていました。
ただ、このときのチーフは田島大輔監督でした。
田島監督も個人的に大好きなディレクターのひとりなんですが、
宮本監督の作風が変わったのはこの作品以降だと思ってます。
田島監督は、倉本聰脚本や山田太一脚本のドラマを手がけてきた方で、
宮本監督はこのときの田島監督の演出手法にかなりの影響を受けたんじゃないでしょうか。
静かな時間の流れ方は、「流れ星」に通じるものがありますよね。

またコメントお待ちしてます。。。(=´ー`)ノ。

by ジャニスカ (2010-12-29 21:34) 

ジャニスカ

テンコさん、こんばんは~。

観ていて疲れるドラマが多いですよねー。
みんなドラマを観て癒されたいはずなんですけど、、、
『流れ星』は多くの人が求めていたドラマの形だったんじゃないでしょうか。

さすがに70年代のドラマと現在のドラマの演出手法を一概に比較することはできないと思いますが、現在のドラマが、昔は当たり前のように存在した「大事なこと」を忘れているのは間違いないと思います。現在のドラマはデジタル編集だし、映像加工も容易なので、演出のバリエーションが無限大ですが、昔のドラマは限られた技術の中で制作されていましたから、やむを得ず「ただ撮っていた」ということもあるでしょう。私は最新技術を否定するものではありませんが、技術は「大事なこと」の表現のために使いこなすべきだと思っています。

「101回目のプロポーズ」の動画の最初に途中から映っているカットもかなりの長回しで温子さんのお芝居を撮っているんですよ。あの「怖いの・・・」という台詞もこの演出手法だからこそ生まれた表現だと思います。

竹野内豊さんは、このドラマで新しいファンをたくさん獲得したと思います。
第1話のレビューに貼り付けた動画をご覧になってみてください。
これだけでも彼のこれまでのキャリアを振り返り、想像できる素晴らしい動画です。
そして、竹野内さんがこれまで出演してきたドラマを改めて観てみたいと思うはずです。

「風のガーデン」もぜひご覧になってみてください。宮本監督が全話を演出している意欲作です!

by ジャニスカ (2010-12-29 21:38) 

ジャニスカ

めいさん、はじめまして!
私のブログを読んで、新しいことを感じていただけたことは、本当にうれしいことです(^^)。

私は、このドラマのレビューを完成できて充実感を覚えています。
それなりに時間をかけた甲斐がありました。
そんな素晴らしいドラマを作ってくれたスタッフと俳優さんたちを賞賛し、感謝したいと思っています。

来年は映画のレビューも書いていきますので、よかったらまたお立ち寄りください。。。
めいさんに何かを感じていただける文章をこれからも書いていきたいです(o^-^o) 。

by ジャニスカ (2010-12-29 21:39) 

めい

ジャニスカさん、お返事までいただき、恐縮です。
ジャニスカさんの文章は、本当にすごいと感じてます。
読んでいて、何か満たされます。本当に、感謝でいっぱいです。

これからもブログ楽しみに読ませていただきますね。
by めい (2010-12-29 22:19) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この記事のトラックバックURL:

seesaa_plugin_qrcode_12062.png