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(10-1)流れ星 [ドラマレビュー]

流れ星 完全版 DVD-BOX

[ DVD-BOX ]
流れ星 完全版

( ポニーキャニオン / ASIN:B0045UADVM )

『 流れ星 』
最終回
( 2010年 フジテレビ 公式サイト
演出:宮本理江子 脚本:臼田素子、秋山竜平 出演:竹野内豊、上戸彩、松田翔太、北乃きい、稲垣吾郎

やはり改めて「プロの仕事」というものには脱帽するしかありません。第8話のラストシーンを観てしまっている我々が最終回のラストシーンに期待するものは「あれ以上」です。そして、その期待を裏切らないどころか、我々には思いもよらないラストシーンを作ってしまうところが「プロの仕事」です。私もこのドラマのラストシーンをいろいろ想像しました。ラストシーンに「クラゲ」は絶対に外せないということは私にもわかりました。しかし、クラゲの水槽を展望台に持ち込んでしまうとは・・・素人の想像を超えていました。このドラマを象徴する2大要素である「クラゲ」と「流れ星」がこんなに簡単に結びついてしまうんですから、本当に素晴らしいアイデアでした。ラストシーンについては後ほどゆっくりと振り返るとして、もうひとつの「プロの仕事」にも触れておかなければなりません。ラストシーンが演出力なら、こちらは脚本の力ということになるでしょう。

梨沙(上戸彩)の兄・修一(稲垣吾郎)の存在は、結果的にこのドラマを大いに盛り上げてくれたキーパーソンだったのは間違いありません。私は、修一という存在が健吾(竹野内豊)と梨沙にとっての最後の障害となることは予期していましたが、物語の中盤で修一の狡猾さや執念深さ、妹への変質的な愛情が描写されるに至っては、以前にも触れたとおり、もはやこの方面の決着をつける方法は修一の死をもってするしかないと感じていました。そして、案の定、最終回の序盤で、彼が飛び降り自殺をする描写が盛り込まれました。しかし、これは先週の次回予告にあった描写を超えるものではなく、このままでは終わらないと思っていたら、結局、この兄妹は「元鞘」に戻ってしまったわけです。私が懸念していた修一についての描写を「きれい事」で決着させる意図が見えてきて若干の失望感を抱いてしまいました。

ただ、これがただの「きれい事」ではないことを印象付けるために、この最終回では、修一の心情描写にかなりの時間を割き、重大なフェイク(騙し)をもって、説得力を生み出しています。私がこの脚本を「プロの仕事」と評しているのはこの点です。序盤に修一の自殺描写を盛り込み、これを「未遂」とさせている時点で、すでに私の想像を超えた脚本だったと言うことも可能で、これまで観ていて当然予見された「修一の死」を逆手に取る形で物語に決着をつけるとは、やはりこれは素人の想像を超えた仕事だったと言えるでしょう。

修一自身が梨沙との決別を決意するに至る下地として、冒頭における修一とマリア(北乃きい)の会話はとても重要な意味を持っていると思います。これまでの修一の行動は、客観的には常軌を逸しているとしか捉えられませんが、当の本人には妹に対する当たり前の愛情表現としか考えられないわけです。修一に対する客観的な視点は、他者である健吾の台詞として何度も修一に投げかけられてきましたが、修一の心に響くことはありませんでした。

「梨沙は、あなたと一緒にいても、幸せになれないと思います」
「あなたは、どこまで梨沙を苦しめるんですか」

それが、他者であっても梨沙と同じく「妹」としての立場から発せられるマリアの言葉は、修一の心に凶器のように刺さっていくわけです。

「お兄ちゃんが困ったとき、今度は私が助ける」

修一がこのマリアの言葉を梨沙の言葉として想像できなかったのは明らかで、このとき初めて梨沙との兄妹関係が持つ致命的な欠陥に気が付いたのだと思います。修一はこのマリアの兄に対する率直な言葉をもって自分が知らなかった兄妹の在り方を突きつけられ、初めて自分の行為の過ちと自分が妹を苦しめていたという事実に気が付きます。このことはこれまでの修一の生き方を否定するような事実であり、彼が衝動的に「自殺」という行為に及んだことについてこれといった違和感はないでしょう。これまで修一とマリアの接触がなかったのは、最初からこの展開を狙っていたものだと考えられます。そして、この自殺が未遂に終わったことは、なにも「きれい事」で終わらせるためではなかった点がこの脚本の巧みなところです。

ハッピーエンドが規定路線だとして、果たしてどうやって健吾と梨沙に再び接点を生み出すのか、中盤以降、私の興味はその点に集中しました。ふたりを繋げる存在として神谷(松田翔太)が序盤から積極的な行動を見せますが、梨沙に対して何も強要しないのは彼らしいところで、結局梨沙の背中を決定的に押すことはありません。このあたりの神谷の紳士的な言動は、もどかしさを感じてしまうところですが、最終的に梨沙と健吾を積極的にさせるきっかけを付与したのが修一だったのは見事としか言いようがありません。

修一は自らの過ちに気が付き、入院生活の中で梨沙との関係を見直そうとしていたのは間違いないとは思いますが、実のところ彼は、自分の生き方そのものを変えることは困難であることに気づき始めていたのかもしれません。そんなときに見つけたのが梨沙の預金通帳だったわけです。毎日少しずつ入金しているという「願掛け」のようにも見えるその行為そのものが健吾への強い想いを象徴しているし、通帳の裏に張られたクラゲのシールでその想いを形にしているのはこのドラマらしい描き方です。これを見た修一の「真意」がこのドラマの結末を左右していたのはご覧になられたとおりです。そして、このきわめて重要な修一の意思というものに演出的フェイクをかけているのは、ドラマの見せ方としては秀逸だったと思います。

通帳を見て梨沙には帰る場所があることを悟った修一は、梨沙の前から消えるという決断を下したわけですが、このとき重要なのは、この彼の決断のベースには、梨沙との関係性において自らの過ちに気づいた一方で、自らの生き方までは変えられないという結論が同時に存在している点です。つまり、彼の「改心」が限定的なものであるところが、これがただの「きれい事」で終わっていないところであり、実際、街の雑踏に消えていく修一が電話をかけていた相手は、以前からの知人であり、決して堅気になったわけではないということが窺えます。そして、修一が梨沙の通帳を持ち去らずに健吾の元へ届けたところが、彼の「限定的な改心」に偽りがないという証左となっているわけです。

さて、とにもかくにも我々はこのドラマのラストを振り返らなければなりません。この最終回における主人公ふたりの心情を描写するにあたってのテーマは「迷い」の表現だったと思います。健吾は結果的に梨沙を裏切ったという負い目を抱えており、梨沙とニアミスしたときに追いかけられなかったのは、その種の心情に基づく「迷い」があったからに他なりません。梨沙はというと、アクアショップで働いている時点ですでに健吾のことを忘れてはいないのは明らかであり、それにもかかわらず、梨沙は神谷に対して健吾とのことがまるで存在しなかったかのように話すわけです。さらに梨沙は先にも述べたように毎日銀行に入金するという健吾の存在を意識した行動をしており、この相反するふたつの要素こそが「迷い」だったと思います。また、修一に通帳を持ち去られたと勘違いした梨沙が神谷とともに北海道へ行こうなどと言い出したのは、通帳がなくなることで健吾との唯一の繋がりが奪われてしまったと考えたからでしょう。このドラマのラストはそんな二人の「迷い」が消えた瞬間を描いているのだと私は考えています。

私は、梨沙の迷いが消えた瞬間とは、バイト先のアクアショップに訪ねてきたのが健吾だとわかった瞬間だったと理解しています。彼女がアクアショップでバイトすることを選んだ深層心理には、健吾に自分を見つけてもらいたいという気持ちが介在していたはずで、健吾が彼女の居場所を知るのは時間の問題だったかもしれません。ただ、梨沙の居場所がわかっても、健吾の「迷い」が吹っ切れることにはなりません。実際、健吾は梨沙の勤務先を知っても、行動を起こすことはありませんでした。つまり、この場合、彼がアクアショップを訪ねた理由は、通帳を返す以上の意味はなく、あったとしても負い目に基づく謝罪の言葉しか出なかったかもしれません。それに対して梨沙は、この時点では通帳が健吾の手に渡っていることを知らないわけで、純粋に健吾が自分の居場所を見つけ、迎えに来たと思ったに違いありません。梨沙が健吾を追いかけて走り出したのは、この瞬間を待ちに待っていたからであり、健吾の胸に飛び込むつもりだったはずです。

そして、いよいよふたりが再会するのがラストシーンということになります。このシーンは、健吾の迷いが消える瞬間を切り取っているとも言えます。健吾の迷いを消したものは果たして何だったのでしょうか。1年前の「約束」を想起させる梨沙の台詞から起こしてみます。

「どっち?・・・流れ星」
「あ・・・あっちかな・・・」
「こっからでも見えないじゃん」
「そうかな・・・」
「あんたんちのクラゲ元気?」
「ん・・・もういないよ・・・」
「え?」
「水族館に全部引っ越した」
「そうなんだ・・・今頃寂しいって泣いてんじゃないの・・・」
「クラゲには脳はないからね、寂しいとか悲しいとかそういう感情はないんだよ」
それ前に聞いた

健吾の迷いを消した言葉は、これなんだと思います。このパートにおいて梨沙の台詞に登場する「流れ星」も「クラゲ」も、すべて1年前に二人が共有していたものであり、梨沙があの出来事を決して忌まわしい過去などとは考えていないことが表現されています。その上での「それ前に聞いた」は、梨沙がこの一年間、健吾との思い出を大事に胸に刻んで生きてきた証であり、例によってこのシンプル過ぎる言葉ですべてを表現してしまうこの脚本は本当に素晴らしい。そして、この梨沙の言葉を噛み締めた健吾が「梨沙・・・」と呼びかけ、振り返った梨沙の顔を見た瞬間が、消えた迷いが「確信」に変わった瞬間だったと思います。

「一緒に帰ろう」
「それも前に聞いた」

梨沙にもう一度同じ台詞を言わせるところが、本当に心憎い。
この言葉を聞いた健吾がなりふり構わず、梨沙を後ろから抱きしめます。

帰ろう
「うん」

このドラマが、敢えてきわめてシンプルな台詞を用いることによって、観る者に行間を読ませ、登場人物の心情を巧妙に描写することに成功してきたということには、これまでも再三触れてきました。そして、そのスタンスが最後まで貫徹されたのはご覧のとおりです。このドラマに感情移入し、ひとつひとつのシーンを丹念に観てきた人ならば、この健吾の「帰ろう」という言葉に一口では語れないとても深い意味が込められているということに同意していただけると思います。このドラマがこのシーンで終わってしまったことに対して物足りないと考えている方もいるかもしれませんが、私はこの脚本はこのドラマを締めくくるのに相応しい最高の言葉を選択したと思っています。二人のその後については、この「帰ろう」という言葉から我々が想像すればいいものだし、それこそがこのドラマの「流儀」なのですから。

この最終回については、演出面にも当然言及するつもりだったのですが、途中から分けて執筆せざるを得ないという結論に達しました。さらに、このドラマを総括した文章も併せて執筆するつもりだったのですが、これも機会を改めさせていただきます。大変なドラマに出会ってしまったということは、この一事からも実感しているところです。

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ふぁーれんはいと

ジャニスカさん、はじめまして。
流れ星にどっぷりはまって、ここに辿り着きました。

ドラマの余韻さめやらぬうちにジャニスカさんのレビューを読んで、共感したり感服したり・・・本当に楽しませていただいてます!
コメントなどおこがましくて^^;今まで読むだけ、でしたが、この渾身のレビュー、コメントせずにはいられません!!

特に、梨沙の迷いが消えた瞬間、と「それ前に聞いた」に関する分析、鋭すぎて降参~~(爆)って感じです。
それで、振り返ってショップの店長さんに話しかけたとき、乙女な表情になっていたのですね!それまでの投げやりな感じが嘘のように。

前に聞いた、は本当に文字通りにしか受け取っていませんでした(恥)それで言葉を聞いた瞬間に、健吾がせつない表情になっていたのですね。

このドラマほど私に、余白の美、を感じさせてくれたドラマは今までありませんでした。
主演の竹野内さんは、とりわけ「間」を大事にされる方だと常々思っているのですが、
演出の宮本さん、脚本の伴さんも、竹野内さんと非常に近い感性をお持ちの方でないかと
思います。
竹野内さんがデビュー間もない頃に、お仕事をされているので、元々お二人から影響を受けられたのかもしれませんね。
とにかく、お互いに全幅の信頼を置かれている、ということが画面から伝わってきて、長年の竹ファンとしては、感謝感激の3ヶ月でした。

また、共演者の方々もすばらしい・・・連ドラだと、一回ぐらいはトンチンカンな登場人物や台詞があったりするものですが、今回だけは思い当たりません。
それぞれのちょっとした仕草や言葉が、互いに作用し、重なり合ってはやがて、大きな意味を持つのです。
登場人物の描き方に、一人としてブレが感じられない、というのは本当にすごい、としか言いようがありません。
特に上戸さんは素晴らしくて、梨沙が憑依していたんじゃないかというほどだったのですが、健吾の「間」に完璧にシンクロしていて、竹野内さんの共演された女優さんの中では、ピカイチだったのではないか、と思います。

ジャニスカさんのおかげで、エンディングに関するモヤモヤも吹っ飛んで、すっきりいたしました。ありがとうございます!!
気分一新、また最終回をリピしたいと思います☆


by ふぁーれんはいと (2010-12-22 23:24) 

クロ

初めまして(^^*)
毎回「流れ星」のレビューを楽しく拝見させていただいておりました。
久しぶりに月9の枠で、面白くゆっくりと見せてくれるドラマに巡り合いました。

最終回を迎える数時間前には、
「見たいけど今日で終わってしまう・・・見たくない・・・でも・・!」と、
終わってしまうのが本当に寂しくなるほど素敵なドラマでした♪

ジェニスカさんのおっしゃるように、私も最後の健吾の「帰ろう」は、
胸に染みるほど本当に重くて「愛してる」って言葉が軽く思えるほど、
この一言で表現することにとても感動しました。
もうそれだけでいいんだなって。

「あっさり終わってしまった」「続編が見たい」「物足りない」
色んな感想をネットで見てきましたが、私はとっても満足な結末でした。
あれ以上やってしまったらダラダラになってしまったと思うし。

思いがやっと通じ合った二人だけど、
以前のように無駄にイケメンな健吾と、アンニュイな理沙、
控えめな優しいお母さんと元気なマリアが、
笑顔で岡田家で暮らしてる気がしてなりません。

長々語ってしまいましたが、本当に素敵なドラマでしたよね!
そしてここまで素敵なレビューを毎回書いてくださったことも嬉しかったです!
「あ!なるほど!」とか、もう1回見てさらに楽しめたので(^-^)

そしてそして、
ジェニスカさんの演出面の執筆も、大変楽しみにしております(>ω<)♪

by クロ (2010-12-22 23:31) 

Jママ

はじめまして。
私も流れ星にハマりにハマってここにたどり着き、最終回分がアップされるのをとても楽しみにしていました。
クラゲ水槽越しの再会からラストがあまりに素敵で、何度も何度も繰り返し見てます。
お二人の間の取り方は演出の力もあるのでしょうが、あの空気感はなんとも言い難い、演技の相性がピタッと合っているのでしょうね。私にはもはや健吾と梨沙にしか見えません。
何回も見ているうちに、実は物足りなさもあった気持ちはだんだんと薄れてきました。

「それ前に聞いた」とそっけなく言う梨沙をじっと見つめる健吾はどんな想いをよぎらせて「梨沙、一緒に帰ろう」と言ったんだろうとずっと考えてました。
ジャニスカさんのレビューはホントすばらしい!これぞ 「二人の決断」なんですね。
総括も楽しみしています。

健吾と梨沙があの家で一緒に暮らしてる・・・。そんなことを考えながらまだまだ私の録画リピートは続きそうです。
本当に心奪われたドラマで、竹野内さんと上戸さん、前から好きな俳優さんでしたが、大好きになりました。
by Jママ (2010-12-23 06:34) 

ジャニスカ

ふぁーれんはいとさん、はじめまして!共感していただけて本当に嬉しいです(^^)。

「それ前に聞いた」は、連続ドラマならではの本当に素晴らしい台詞だったと改めて思います。
健吾が梨沙にクラゲの話をしたのは、水族館でふたりが初めて会ったときですからね。
健吾はいろんな人にクラゲの話をしていたでしょうから、
梨沙に同じ話をしたことを忘れてしまっていたんだと思います。
それだけに健吾は梨沙の「それ前に聞いた」にはドキッ!としたし、
梨沙が1年間どんな想いでいたのかに気が付いたんだと思います。
このあたりは第1話をもう一度見てみると、本当に感慨深いものがあります。
私はまだ見返せていないんですけど、もう一度最初から見ても楽しいだろうし、
新しい感慨も沸いてきそうですね。

>登場人物の描き方に、一人としてブレが感じられない

連続ドラマにおいて登場人物のキャラクターにブレや辻褄が合わないということはあってはならないことですが、
実はこれが一番難しい作業なんですよね。すべての登場人物の心情をちゃんと描いていたことは、
最終回の修一の心情についての丹念な描写が象徴していると思います。
はっきりいって「悪役」ですから、自殺で終わっていても、誰もおかしいとは思わないところですが、
このドラマは、彼の心情についても最後まで丁寧に描いてくれました。
この点はもっと評価されていいと思っています。

このドラマが終わったら、映画レビューに戻るつもりだったんですけど、
まだまだ年内はこのドラマにかかりっきりになりそうです(^^)。

by ジャニスカ (2010-12-23 19:56) 

ジャニスカ

クロさん、はじめまして!コメントありがとうございます(^^)。
本当に素晴らしいドラマに巡り会えましたね。

もはや何度振り返ってみてもこのドラマのラストは「帰ろう」しかありえませんよね。
梨沙の「それ前に聞いた」が二人のこれまでを振り返る台詞だったとすれば、
健吾の「帰ろう」は二人のこれからを想像させる台詞ということになると思います。
ホントにシビれます(*゚o゚*)~゚。
健吾、梨沙、マリア、お母さん、4人の食卓が描かれたことは本編では一度もありませんけど、
この台詞ひとつで誰もが4人の食卓を想像してしまうわけです。
これは、このドラマが岡田家の食卓のシーンを丁寧に描いてきた効果ですね。

このドラマの演出は、改めて第1話から振り返ってみたいところですが、
とりあえず、最終回のラストの演出だけは年内にと考えています。
語っても語りつくせないのは嬉しい悲鳴でしょうか、
こんなドラマに出会えたことを我々は喜ばなければなりませんね(^^)。
by ジャニスカ (2010-12-23 19:57) 

ジャニスカ

Jママさん、はじめまして!コメントありがとうございます(^^)。
クラゲの水槽越しの二人は、もはや伝説の域ですよね。

私も竹野内豊さんと上戸彩ちゃんを見る目がすっかり変わっちゃいました。
特に上戸彩ちゃんはCMで見ない日はありませんから、
彼女がテレビ画面に現れると思わず動きを止めてみちゃいます。
この子が梨沙なのか・・・と思わずにはいられません。

このお二人、8年前にCMで共演してるんですよね。
http://zoome.jp/king2009/diary/246
これ全然覚えてないんですけど、
お二人にとってはこの「8年ぶり」というのがけっこう重要だったかもしれません。
一緒にお仕事をしたことで、お互いの俳優としての成長や変遷をご覧になっていたはずですから。
本当に最高のキャスティングだったとしみじみ思います。

まだまだこのドラマを楽しみ尽くしましょう!(^^)
by ジャニスカ (2010-12-23 19:59) 

サンタ

 ジャニスカさんはじめまして。

 「流れ星」の放送が終わるとジャニスカさんのブログがアップされるのをいつかいつかと楽しみに待っていました。 今週は早くも水曜日に読むことが出来て嬉しかったです。(笑)

 ジャニスカさんの専門的な視点からの解説に「うんうん」と頷きながらもう一度物語りを思い起こして楽しい時間を過ごしています。

 何時もは一度見たら再度見るということはあまり無いのですが「流れ星」は皆様が書かれているように何だか不思議な力が働いてもう一度見ずにはいられない、そんな素敵なドラマだったと思います。

 そして見直す度に細かい表情の動きや台詞の素晴らしさに改めて驚かされるのです。
最終回の中でもそんなシーンがあまりにも沢山で、延長もない短い時間の中でそれぞれの人物の「その後」がちゃんと描かれていましたね。

 ジャニスカさんも言及されているマリアと修一のシーンは、9話で健吾が記者に「梨沙を騙して肝臓を奪ったのです!」と話したシーンと相まって修一の心にぐさっと突き刺さるものをもたらしたのだと思います。

 「物言わぬ健吾」の「物言う表情」が何とも切なく見るものに確実にその心情を伝えてくれました。 作品展を皆で見に行ったシーンでマリアの作品の「題名」しか始めは見せずに、それを見た健吾の表情だけを我々に見せました。 後にそれが「つながる命」と言う題名だと知った後で録画を見直した時に竹野内さんの演技の素晴らしさにまた脱帽!でした。

 上戸彩さんとの年齢差も、とても良かったと思います。彩さんの印象が変りましたね。竹野内さんも上戸彩さんも益々これからが楽しみです。

 付け足しになりますが、モズク兄が松葉杖を捨てて、すたすた歩き始めたシーンを見て、以前に見た「ユージュアル・サスペクツ」と言う映画を思い出しました。同じようなシーンがあって「やられた!」と思ったのです。確かアカデミー賞で脚本賞とケビン・スペーシーが助演男優賞を取ったサスペンスで面白かったです。 ジャニスカさんはご覧になったことありますか?
by サンタ (2010-12-23 22:04) 

超大阪人

終わっちゃいましたね・・・(泣)。

いろんな事を考えさせられ、感じられた素晴しいドラマでした。
画面から与えられたことだけで一時の感情が動くのではなく、自ら画面の奥に旅ができ、その上で感情を揺り動かされる期間でした。

様々な何気ない伏線の回収も散りばめられていて、全体としての一貫性も確実にありましたよね。

ところでジャニスカさんも触れられているラストの「前に聞いた」、この台詞を二度繰り返されることは以外でした。
クラゲの薀蓄に対しては解かります。
でも、「一緒に帰ろう」に対しては正直ビックリしました。
最終的には間違いなくハッピーエンドを予想できるんですが、このタイミングで・・・まだ!?って感じでした。
完璧に焦らされるとともに、蓮っ葉である種健吾と同等の頑固な梨沙の性格を考えると、なるほど!と。
ここは是非ジャニスカさんに解説をお願いしたい箇所です!!

「流れ星」の感想の続編もめちゃくちゃお待ちしております!!!!!
by 超大阪人 (2010-12-24 14:11) 

ジャニスカ

サンタさん、はじめまして!いつもご来訪ありがとうございした(^^)。
ネット上に公開するからには、しっかりとした真摯な文章を書きたいと思っていますので、
少し時間を頂戴しなければなりませんでした(^^;。
書きたいことははっきりしていても、推敲にはそれなりに時間がかかってしまいます。
もともとドラマのレビューについては、直感的に書いていた部分もあるんですが、
このドラマは終盤に差し掛かるにつれて、本気で書かなければと思うようになっていきました。
最終回の演出面についての文章も、もう少し時間を頂戴したいと思っています。
サンタさんのおっしゃる「物言わぬ健吾」の「物言う表情」を
このドラマの演出がどうやって引き出したのかに言及できたらと考えています。

「ユージュアル・サスペクツ」ですかー。そうだったんですね。
言われてみれば、あれは日本人っぽくない発想かもしれません。
私は洋画についてはちゃんと観たと言える作品がほとんどなくて、
これも拝見したことがないんですが、名作映画への「オマージュ」は、
テレビドラマでも決して珍しくないことだと思います。
特に脚本家と呼ばれる人たちは、アメリカの映画やドラマを教材とすることも少なくないはずです。
とても有名な映画であることは存じていますので、今度手に取ってみようと思います。
そういう情報を得られるのがブログの楽しいところですね。感謝します(^^)。

by ジャニスカ (2010-12-24 22:15) 

ジャニスカ

超大阪人さん、こんにちは。
私は正直なところ「終わってしまった・・・」という感慨は持っていません。
このドラマは全10回という決められた枠の中で、
過不足のない表現をしたきった、きわめて完成度の高いドラマだったと思っています。
このドラマはもはや完成されているのですから、
我々はもう一度このドラマを最初から観て再びこの感動を味わえばいいことだし、
その中では新しい性質の感動も得られるでしょう。
私はそういうドラマに出会えたことに大きな喜びを感じています。

このドラマのラストについても、
解釈ということで言えばもはや本文に書いた以上のことはないと思っていて、
おっしゃられる2度目の「前に聞いた」が意味するところも、
各々が思いを巡らせればいいことだと思います。
強いて申し上げれば、台詞としては文字通り、
演出上は「ため」、表現上は「女心」ということになると思います。

演出面については目下執筆中ですのでもうしばらくお待ちくださいませ。。。

by ジャニスカ (2010-12-24 22:37) 

ひとやすみ

ジャニスカさん、メリークリスマス!
遅くなっちゃったけど、お礼をいいたくて。
1話から毎回のレビュー、ありがとうございました。
流れ星を何倍も何十倍も楽しめました~~!ヽ(^o^)丿

私も、8話のラストを見てしまっては、
最終回どんな風に見せてくれるのか、期待しつつも心配でした。
あれ以上じゃないと見る方は満足しないですものね。

ラスト、私もあの終わり方で良かったと思います。
というか、あの終わり方が良かった~~
そうですね、それがこのドラマの「流儀」ですね。
だから、余韻が残って、わたしたちの想像力をかき立てます。
最後が、よくあるその後を描く手法じゃないから
珠玉の作品に昇華したと思います。

総括記事も楽しみにしてます。
記事を書くのもエネルギーがいりますから
負担がかからないように、自分のペースで書いてくださいね。
長く続けてほしいと思ってますから。

では、素敵なクリスマスを。(*^_^*)


by ひとやすみ (2010-12-25 11:23) 

テンコ

ジャニスカさん、こんばんは~。
最終回レビューもありがとうございます。

「プロの仕事」…本当にそうですね。最終回はみなさん少し予想したりして待っていたりすると思いますが、私も少ない想像力でいろいろと考えてみたのですが、さすが!プロの裏切り方はすごいなと思いました。
一年後、展望台で再会するかな?とまでは思っても、クラゲの水槽をそこに持ってくるとは、ですね~。
そして水槽越しに目を合わせるシーン、なんてロマンチックでステキな演出でしょうか。
細部にわたって本当によくできたドラマだなと感心しました。
ジャニスカさんの予想、クラゲをからめる再会は当たりましたね!

多くを語らなくても、一年後の健吾の携帯にクラゲが下がっていることや自転車が置かれていること等で梨沙を忘れてないことを物語り…。
ジャニスカさんのレビューのおかげで、ドラマのセリフや演出について考えながら、観られるようになり、前よりもさらに楽しみが増えました!

修一の扱いも想像がつかない展開で、びっくりさせられました。にんまり、してしまいました。彼は今まで幼児のように自分につくす妹に依存していて、やっと少し大人になったという感じでしょうか。悪人の扱いも普通のドラマよりも一味も二味も深くて面白かったです。

物足りないと感じる人が多いようですが、
>それこそがこのドラマの「流儀」なのですから
そうなんですね。このドラマらしさ、想像力をかきたてられます。

長い間の丁寧で素晴らしいレビューお疲れ様でした。
また次回の演出面もレビューも楽しみにしています。
by テンコ (2010-12-25 19:47) 

吉田

はじめまして。流れ星を検索していたとき偶然ここにたどり着き、それ以来
拝見させてもらっております。
ジャニスカさんの流れ星に関する考察非常に興味深いです。
このドラマはとにかく説明が少ない、登場人物にしゃべらせない、視聴者に行間を
読ませる、そういうところが魅力な分、あまりにも説明不足の為たまに自分の中で
「ここが腑に落ちない」とか「よくわからない」と思ってしまうところがあったのも事実です。
しかしこのジャニスカさんのブログで自分に無かった新たな視点や見方を教えてもらい、
自分の中の疑問点を解消することができました。
またそれだけでなく、新たな感動も与えてくださいました。それは今回のブログの中の
健吾が梨沙の店に来たシーン、梨沙は健吾が通帳を持っててそれを返しに
来たのだとはその時点では知らなかった、純粋に自分を探しに来てくれたと思ったに
違いない、というところです。
正直私は何回も見たのにその時の梨沙の気持ちに全く気づきませんでした。
ジャニスカさんのブログを見て本当に目から鱗が落ちました。
好きなのに1年間連絡も取れず、おまけに兄が失踪し、もはや健吾のことや
手術のことは「幻だったのだ」と言うほどまで打ちのめされた梨沙が、「健吾が自分を
迎えに来てくれた」と知って追いかけた時、どれほど嬉しかったか、そのことを考えて
もう一度あのシーンを見返したら涙が出てきました。
このように色々な視点から流れ星を見ることを教えてくれるジャニスカさんに心から
感謝したいです。

最後に、ラストシーンに関するブログの執筆中で大変お忙しいこととは存じますが、
自分の中のいまひとつ確信が持てないでいる点について、ジャニスカさんの
お考えをお聞きしたいのです。
それは健吾と梨沙が1年間会わなかった、連絡も取らなかった明確な「理由」と
いいますか、ジャニスカさんのブログでいうところの「迷い」の部分についてです。
私個人としては健吾の中にあった「迷い」は、相談もせず自首し離婚してしまった
ことについての負い目が大きかったのかなと思います。あと梨沙が病院から失踪した
ので、梨沙は自分に怒って愛想が尽きたと思い込んでしまったのかなとも。
また前科者で安定した職を失った自分のところに今更戻ってきても幸せにできないかも
しれない、連れ戻すよりは梨沙の好きに生きてもらったほうがいいとか思ってたのかな
とも思います。
一方梨沙の「迷い」としては、勝手に自首を決められたことに対する健吾への怒りも
少なからずあったのではないかと思いますが、やはり自分の兄のせいでここまで
騒動が大きくなってしまったことに対する責任感みたいなものもあったのではないかと
思います。あれだけ迷惑をかけて今更合わせる顔が無いみたいな思いです。
ただあまり確信は持ててません。ジャニスカさんは2人が1年間合わなかった「理由」を
どのようにお考えでしょうか?お教え願えれば幸いです。
by 吉田 (2010-12-25 21:18) 

ジャニスカ

ひとやすみさん、私のクリスマスは「流れ星」とともにありました。。。。
ここを訪れてくれた皆さんも同じですよね。。。(^_^)

こちらこそひとやすみさんのブログにリンクを張っていただいてからというもの、
多くの方に訪れていただけるようになりまして、大変感謝しております。

伴先生のツイッターで脚本上はその後があったというお話が出たということですが、
敢えてあのラストシーンで終わらせたことについては、
宮本監督のドラマディレクターとしてのキャリアからくる、
ある確信に基づいた高度な判断があったのではないかと思っています。
そのあたりは、総括のレビューで触れたいと思っています。

まだまだ「流れ星」モードは続きますね!

by ジャニスカ (2010-12-26 11:26) 

ジャニスカ

テンコさん、こんばんは~。

>ドラマのセリフや演出について考えながら、観られるようになり、前よりもさらに楽しみが増えました!

これはとてもうれしいです。
このブログでは映画やドラマの新しい見方を提示することをひとつのテーマとしていますから。
作り手の意図を感じ取り、「プロの仕事」に驚嘆することでドラマは何倍にも面白くなると思います。
そして、スタッフや俳優さんの仕事に敬意を払って映画やテレビに臨む姿勢は忘れたくないと思っています。
もちろん敬意を表するに値しないドラマだと思ったらバンバン酷評もしますけど、、、
あのドラマみたいに(^^;。

最終回の演出についてのレビューは完成したんですが、
このドラマについてはどうやらまだまだ書かなければならないことがあるようです。
こんなドラマに出会ったのは初めてですよー。
よかったらもう少しお付き合いくださいませ。。。(=´ー`)ノ

by ジャニスカ (2010-12-26 11:28) 

ジャニスカ

吉田さん、はじめまして!
私の文章を読んで新しい何かを感じていただけたことは本当にうれしいことです。
ただ、ここに書いたことは本文でも触れた「プロの仕事」があってこその解釈だということを強調しておきたいです。作り手が最初から表現したいことをはっきりと意図して、丁寧に描写してくれているからこそ、我々は何らかの答えに行き着けるんだと思っています。

梨沙の心情については、彼女がアクアショップで働いているということが描写された時点で、梨沙が健吾のことを決して忘れていないということが、ほぼ確定していて、そういう前提であのシーンを迎えると、我々は「やっぱり!」と思うんですね。台詞ではなく「状況」で伏線を張るという手法はとても高度なものだと思います。我々がちゃんと解釈できる下地をしっかり作っているところがこのドラマのすごいところです。

私は本当のところ、最終回についての解釈は本文に書いたことで終わりにしてもいいと考えていました。というのも、この名作ドラマについて私などがあんまりクドクド言うのも無粋だと思ったし、本文に書いたとおり、このドラマを観た各々がそれぞれの思いを巡らせるのがこのドラマの「流儀」だと思ったからです。

しかし、吉田さんのコメントを読んで、二人の「迷い」の本質についてはもう少し掘り下げてみる価値があると思うようになりました。一応私なりの解釈がありますので、次回の総括レビューに付随してそのあたりに触れたいと考えています。これは以前コメントをいただいた超大阪人さんの疑問にもつながってきます。もうしばらくお待ちください。。。

by ジャニスカ (2010-12-26 11:30) 

みや

はじめまして・・・
本当にこんなステキなドラマにめぐり合えてしあわせです!
そしてジャニスカさんのレビューを読み大きく頷き、思わず涙したり微笑んでみたり・・・
ありがとうございました。
みなさんのようにうまくコメントできませんが、心からの感謝を伝えたくてお邪魔しました。
まだまだ「流れ星」の続きを見たいというの思いもありますが、先日江ノ島へ行ったら、自転車で帰ってくる健吾をやさしく迎える梨沙が見えた気がしました。
きっと家にはお母さんもマリアもいてかぼちゃの煮物の香りがしてるんだろうな・・・なんて。
続きのレビューも楽しみにしてます。

by みや (2010-12-27 00:35) 

ジャニスカ

みやさん、はじめまして~!
私の文章を読んでドラマをさらに楽しんで頂けたようで本当に嬉しいです。

「流れ星」の続きを我々はいろんなところで観ることができるんですね。
江ノ島行かれたんですか、うらやましいです。。。えのすいでミズクラゲも見てみたいんですけどねぇ、、、
ドラマが終わってもまだまだ「流れ星」を楽しむ術はいくらでもあるようです。
これからは「かぼちゃの煮物」を作るときに必ず岡田家の食卓を思い出しちゃいますからね(^^)。

私もまだまだこのドラマを楽しまなければなりません!o(*^▽^*)o

by ジャニスカ (2010-12-27 18:30) 

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